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●職員の船酔い事情について「漁場開発部:石丸」
 長崎支所では、現場作業を行う機会が多く、船酔い対策はたいへん重大なテーマです。特に業務が冬季に偏りがちなこともあって、沖合での船上作業には苦労しています。アルコールと同じく船酔いは慣れとの見解もありますが、慣れだけでは乗り切れない大シケやウネリに遭遇し我慢できなくてゲロ発射・・・はほとんどの職員が経験しています。但し、長崎支所にはゲロの経験のほとんどないF部長、M課長、H係長がいます。この3名は船酔いをしない体質を持っており、本当に羨ましい限りです。F部長は「ゲロはしなかったが気分は悪かった」といつも言っていますが、移動中には単行本を取り出しての読書が常で、どうみても船酔いしない体質としか思えません。対照的に、新人のI技師は、50%程度の確率でゲロしています。朝食の生卵が悪かったとか、食い過ぎたとか言っていますが、いまのところ因果関係がどうもはっきりしません。その他の職員は、前日のアルコール、寝不足、食い過ぎに注意(?)しながら何とか乗り切っています。T課長はシケであることが判っていれば、朝食を抜くこともしばしばです。やはり、船酔い対策の基本は「自己コントロール」のようです。先日、船長さんから「あんたたちは強かな」と言われましたが、これは嬉しい言葉です。何故か信頼関係が少し強くなった感じがしました。酔い止めの薬、貼り薬、ハンドベルトなど、いくつか対策の方法はありますが、それらの効果は精神面の対策に比べ劣るのではないか?が職員の共通認識のようです。実際、自分がその現場の責任者の場合は、船酔いはあってもゲロすることはほとんどありません。I技師にはなるべく早く現場を任せてみなければと思っています。
 とは言っても、海上作業では、シケはつきものです。苦しめられることは仕方ないにしても、「自己コントロール」のためのチェックリストを用意することで、少しは緩和できるでしょう。参考のために、船酔い対策を列記します。これでも駄目なら、チェックリストに追加して下さい。  
 ・自分が現場責任者である自覚を持つこと。
 ・出港前に計器類のポジショニングを万全にしておくこと。
 ・前日の深酒は慎むこと。
 ・寝不足は避けること。
 ・食い過ぎは避けること。
 ・特に吐き気を誘発する油物、炭酸類の摂り過ぎには注意すること。
 ・体を暖め過ぎないこと。
 ・エンジン臭が気になる場合は、船室内にとどまらず外気を頻繁に吸うこと。
 ・会話を進んですること。
 ・近くを見つめ続けないで遠くを眺めること。
 ・ガム等で口の中をスッキリさせること。(虫歯にならないキシ○トール等がいいかも...)
 ・仕事に集中しつつ何か楽しいことを考えること。
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 * 代表的な船の揺れ方