川原大池のオシドリ
         虎馬園の梅林
          白梅(1/30)
       団地内の道路(1/24)
           カモメ
           オシドリ
        シロバナハマボウ
          ハマボウ
         調味料の壺
        カシワバアジサイ
  セイヨウアジサイ(品種:カメレオン)
       ヤマアジサイ
フジ
ヤエザクラ
ソメイヨシノ
ヤマザクラ
サトザクラ

●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.4月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。

平成27年度が始まりました。支所では昨年度、水産基盤整備事業に係る設計・積算や施工管理、また、人工魚礁の効果把握に係る調査等の業務を受託して実施するほか、自主事業として魚礁効果診断システムの改良などに取り組みました。また、技術情報資料の配布や、モロッコ王国の国立漁業研究所から研修員を受け入れるなど、国内外への情報発信にも努め、水産業の振興に寄与する活動が出来たと考えております。ご委託下さった、また、ご相談・お話をいただきました皆さまに感謝申し上げます。

今、支所から見える水辺の森公園は桜色に染まっています。ここ数日は通勤時にカメラを携えて10分程度の撮影を楽しんでいます。先ず咲き始めたのはヤマザクラ。次にサトザクラが花を開きました。そして、今満開を迎えたのがソメイヨシノです。
桜については、早い時期に葉が出るのと同時に咲くのをヤマザクラ、その後に咲く半八重の薄ピンクのものをサトザクラと覚えているのですが、品種が600程度あるそうですので、本当の名前は別にあると思います。どなたか詳しい方がいらっしゃったら、正しい名前をお教え下さい。














さて、先ほど昨年度のことを書かせていただきましたが、私ども長崎支所は、本年度も国や
都道府県・市町村等と漁業者や実際に事業を実施する方々との間に立って、施策や事業がこれ
まで以上の成果を上げ、関係する皆さまにその成果を実感していただけるよう、全力を傾注し
て参りたいと考えております。 また、職員一同、皆さまのお役に立てるよう、これからも日
々研鑽を積んで参りますので、本年度もこれまで以上にご活用いただきますよう、お願いいた
します。

ところで、皆さまはどの桜がお好きでしょうか。先ほどの3種の内、私の好きなソメイヨシ
ノの写真を最後に紹介させていただきます。






















平成27年4月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久



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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.5月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。

あっと言う間に4月が終わりました。本年4月は霙が降ったり、突然初夏のような暑さになったりと、異常な天候でした。海に目を転じましても最近にしては海藻が良く繁っているようですが、時化の影響もあり、沿岸漁業では良い話を聞く機会が多くありません。五月アジや梅雨イサキなどこれから旬を迎える水産物の大漁を期待しております。
ところで皆さまは、昨年度、私どものセンターがこのような異常気象の原因と考えられる地球温暖化について、講演会を実施したのをご存知でしょうか。講演会のタイトルは、地球温暖化がわが国の沿岸域に及ぼす影響。講師は茨城大学工学部 都市システム工学科教授の横木裕宗先生です。この4月に講演録の作製が完了したのですが、内容は、地球温暖化の現状認識および将来予測、地球温暖化の影響、そして地球温暖化への対策の3部からなっており、地球温暖化の入門書として非常に分かりやすくまとまっております。まだ少し余部をもっておりますので、興味のある方は直接お越しいただくか、ファックスでの連絡をお願いいたします。ファックス番号は095-827-5182です。

異常気象のお話をさせていただきましたが、例年とは様子が違っても、春になると花が咲いてくれました。先月はヤマザクラやソメイヨシノなどを紹介いたしましたので、今月は最後に咲くヤエザクラをご覧いただきます。そして桜が終わる頃から目を楽しませてくれるのがフジ。この写真は両方とも西海市の道路端に咲いていたものを撮影いたしました。この時はプライベートのドライブだったのですが、西海市は大村湾と五島灘に優良な漁場をもっており、近年は水産物の販売・流通にも力を入れておられます。



















さて、先ほど地球温暖化のことを書かせていただきましたが、水産業は海の環境に大きな影響を受ける産業です。環境が変われば、生息する生物も変わり、それを漁って生活している漁業者に大きな影響が及びます。しかし、適切な対策を講じることができれば、この様な課題も克服できると信じております。また、素晴らしい対策を考え付けば、ピンチをチャンスに代えることも可能であると考えております。

残念ながら、こうすれば必ず水産業が発展するとの答えをもってはおりませんが、私ども長崎支所は、皆さまと一緒に悩み考えながら、水産業の発展と漁村社会の活性化のための努力を続けてまいりたいと考えております。三人寄れば文殊の知恵と申します。どうか、支所をご訪問いただき、お話を聞かせて下さいますよう、お願いいたします。









































平成27年5月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久


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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.6月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。
6月になり気温が一気に上がりました。事務所がある長崎市では、入梅を前にして市の花アジサイがヤマアジサイからセイヨウアジサイに代わろうとしております。また、市内では「ながさき紫陽花まつり」が開かれており、市民や観光客が街中に咲くアジサイを楽しんでおられます。海に目を転じますと、通勤に使っております水辺の森公園の界隈では、昨年よりも海藻が残っている様に見えるのですが、皆さまお住まいのところでは如何でしょうか。




















さて、先日5月29日に、センターの理事会があり、本年度の総会提出議案等が決定しました。総会開催日時は6月18日(木)の午後2時からで、1時間程度を予定しております。場所は東京都港区赤坂の三会堂ビルの9階です。また、昨年同様、総会終了後に同じ会場での講演会を予定しております。
実は、昨年と今年、私がこの企画を担当しておりまして、相当、思い入れがある講演会になっております。
皆さまご承知のとおり、この20年ばかり、長崎県の漁業者から景気の良い話を聞くことがありませんでした。外国漁船との漁場競合や過剰漁獲による資源の減少、また燃油価格の高止まりや魚価の低迷など、身近に見える人間の社会活動による影響があるのは理解しておりますし、それには対処方法があります。しかし、漁獲の減少がこれだけ長期に及んでいるのは獲り過ぎだけが原因だろうか、海そのものが変わってしまって魚が棲み難く、増え難くなってはいないだろうか、というのがここ数年の疑問でした。
そこで昨年は、全地球的な環境の変化を勉強するため、茨城大学工学部の横木裕宗教授をお招きし、「地球温暖化がわが国の沿岸域に及ぼす影響」について、ご講演をいただきました。そのご講演では、地球温暖化で海が変化しており、今まで棲んでいた生き物にとって楽園とは言い難い環境になりつつあることを教えていただきました。
そして今回は、「物理的な環境が変わったことにより、実際の海の中はどの様に変化しているのか」について、水産海洋学の専門家であり、海洋の物理環境と水産生物の関連性などの研究の第一人者である長崎大学水産学部の中田英昭教授によるご講演、「今、わが国沿岸で何が起こっているのか〜沿岸環境管理のこれからの課題〜」を企画した次第です。
東京での開催となりますが、興味をおもちいただいている皆様方のご聴講をお待ちしております。



















































平成27年6月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.7月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。
7月になりました。今年の梅雨は男性型の様で、末期の豪雨に気をつけねばと、気を引き締めております。
例年のことではありますが、先月は私どもセンターにとって最も大きな行事、定時総会が開催されました。この総会において、今まで代表理事を務めておられた鹿田庄一理事長さんと松岡英二専務理事さんが退任され、それぞれ宇賀神 義宣(ウガジン ヨシノリ)新理事長と丹羽 行(ニワ アキラ)新専務理事が就任いたしました。その他の理事・監事さんにも交替がありましたが、常勤執行役員の濱村 稔松枝支所長同様、私も再任されましたので、これからも当コラムにお立ち寄り下さいますよう、よろしくお願いいたします。
また、総会にご出席下さいました皆さま方にお礼を申し上げます。

さて、6月23から26日にかけて、第18回韓日漁村漁港漁場技術交流会議に出席するため、韓国に出張してまいりました。何時もの様に旅行バッグにカメラを忍ばせ、業務の合間に写真を撮ろうとしたのですが、今回はソウルや釜山という大都市での滞在でしたので、趣味の花撮りなどをする機会には余り恵まれませんでした。
それにも負けず、何枚かは撮って参りましたので、今回は最終日に韓国の方が昼食に連れて行って下さった郷土料理店で咲いていたカシワバアジサイと、韓国の歴史ドラマ好きなら皆さん知っている調味料の壷を紹介させていただきます。因みに、ここで食べたカボチャ料理は最高に美味しかったです。釜山に旅行される予定のある方で、焼肉や刺身以外の料理に興味をもたれている方はご連絡下さい。店名や住所などをお伝えいたします。

















仕事の方はソウルでの技術交流会議と釜山での視察でした。 交流会議では6次産業化をメインとした漁村の活性化対策が話し合われ、韓国側からは京畿大学のオム・ソホ教授さんと韓国海洋水産開発院のパク・サンウ副研究委員さんが、日本側からは水産庁の田村真弓課長補佐さんと(一社)漁港漁場漁村総合研究所の西崎孝之部長さんが話題提供を行われました。
また、釜山では国立水産科学院と東海漁業管理団ならびに大辺港で、それぞれその概要を説明していただきました。この内、大辺港につきましては、次回のセンター会報で概要を紹介させていただきたいと考えておりますので、その折にお目通しいただければ幸いです。
本交流会議の概要については、日本側の主催者である公益社団法人 全国漁港漁場協会から報告がなされると考えますが、参加させていただき、わが国も韓国も同様の課題を抱えていることを再確認いたしました。また、課題解決に向けた取組にも似たものがあり、今後とも両国水産業の振興と漁村地域の活性化のために、引き続き意見交換に取り組まなければならないと考えさせられました。

そこで、最後に両国の友好と発展をお祈りさせていただく意味を込めまして、会場のテーブルに飾られていた両国国旗の写真を紹介させていただきます。




























平成27年7月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久



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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.8月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。
8月になりました。今年は天候不順で、長崎の梅雨明けは平年より10日遅れの7月29日になりました。梅雨入りが6月2日でしたので、ほぼ2ヶ月間曇り空を眺めて過ごしたことになります。
やっと梅雨が明けてくれましたので、今回は夏に咲く花、ハマボウを紹介させていただきます。















長崎では7月頃から咲き始め、8月一杯は美しい姿を見せてくれます。フヨウやムクゲと同じハイビスカスの仲間ですが、姿かたちがそれほど派手ではありませんので、見過ごしがちな花です。最近は公園などに植栽されることも多くなりましたが、元々は内湾海岸に自生している塩生植物で、長崎県の西海市では野生の群落があることなどから、市の花木に指定されています。また、河川や海岸の開発が進んだ府県では絶滅危惧種に指定されているところもあるとのことです。 
右のは白い品種です。姿かたちは同じなのですが花色が違うだけで印象が相当違っています。この花は長崎半島の先端にある長崎県亜熱帯植物園の中西弘樹名誉園長さんが熊本県の天草で発見し、新品種、シロバナハマボウと命名されたものだそうで、7月末に撮影させていただきました。
ところで、自然界では色々な種が共存しており、複雑に影響しながら生活を支えあっています。私どもは水産基盤整備事業を通じて、漁業者の生活の安定と、消費者の食の豊かさを守る仕事のお手伝いをさせていただいておりますが、その際には自然に与える影響が出来るだけ小さくなるよう、施工中の管理に万全を期さなければならないと考えているところです。
ハマボウの花言葉は「楽しい思い出」ですが、海に棲む生き物が思い出になってしまわないよう、生態系を守る努力をこれからも続けて参りたいと考えております。
そこで、海が何時までも豊かで美しいまま続くことをお祈りする意味を込めまして、美しい長崎港の写真で今回のコラムを〆させていただきます。



















平成27年8月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久
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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.9月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。
9月になりました。例年ならまだ炎天下で暑い暑いと騒いでいるところですが、今年は8月末から秋雨前線の影響を受けた雨空が続いています。これもエルニーニョが原因でしょうか。気象庁は今もエルニーニョ現象が続いており、冬まで続く可能性が高いと予測しています。
なお、エルニーニョ現象が発生した年は台風が大型になり、夏には気温が低く日照時間が短くなること、また冬には気温が高くなることが知られています。そう言えば、今年の夏は日照りが少ないために野菜が高かったですし、大型の台風が幾つもわが国を襲いました。また、生活するのに暖冬はありがたいのですが、沿岸の水温が高くなると、魚介類による海藻の食害が多くなり、磯焼けが進行するのではと心配をしております。
いずれにしても、漁業者や漁村社会は自然の変化に大きな影響を受けています。しかし、それを宿命と諦めるのではなく、与えられた条件の中で最善を尽くす。そして、その変化が大きな災害に至らないようにするために、何をなすべきかを考えるのが漁業に関係する私どもの責務と考えています。
そこで、災害にへこたれる事が無いよう、元気が出る花、ヒマワリを紹介させていただきます。












長崎では6月末からヒマワリが咲き始めますので、皆さま方の中には9月の花ではないと感じる方もいらっしゃると思います。でも、この写真は8月下旬に長崎市内で撮ったものです。朝日に向って咲く姿が美しく、後姿も清清しかったです。何も無ければ今もこの姿を見ることが出来るはずだったのですが、この花たちは8月26日に長崎県を襲った台風15号により倒れてしまいました。
美しい花々は台風などの強い力に勝つことは出来ません。私どもが仕事をさせていただいている漁村地域には美しい自然が残っていますが、一方で台風や高波など、自然の驚異に曝され続けている場所でもあります。私どもは水産基盤整備事業を通じて、漁業者の安全を守る仕事のお手伝いをさせていただいております。生活の糧を与えてくれる海を守りながら漁業地域に住んでおられる方々の暮しを守るには、どの様な方法が良いのかを考えながら仕事をしておりますので、何かお役に立てることがございましたら、気軽にお声掛け下さいますよう、お願いいたします。

ヒマワリの花言葉には「私はあなただけを見つめる」や「愛慕」など男女間の愛を感じさせるものが多いのですが、老人には「敬老の日」、これから巣立とうとする若い人には「光輝」というものがあります。
そこで最後に、新しく生まれた命が光り輝いて成長することを願いまして、大きな花に守られて咲き始めている小さなヒマワリを紹介させていただいきます。





















平成27年9月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.10月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。
10月になりました。本年は、各地で災害が発生している中、支所がある長崎県南部地方は何とか穏やかな9月を過ごさせていただきました。被災された皆さま方に心からのお見舞いを申し上げますとともに、一日も速い被災地の復旧をお祈り申し上げます。

先月、エルニーニョが発生すると夏の気温が低くなることを書かせていただきました。そこで、本年9月の気温を「YAHOO! 天気・災害」で調べますと、最高気温が30℃を上回ったのは僅かに4日とこの5年間で最低。例年の1/2から1/3の日数しかありませんでした。ということは、冬の気温が高くなるという予想も当たりそうで、磯焼けの進行が心配されるところです。
と申しましても、私ども第一次産業に関係する者は与えられた自然環境の中でベストを尽くすしかなく、マイナスは小さく、プラスはより大きくを心がけ、日々前向きに努力することが必要、と気持ちを切り替えたいと思います。
そこで、今回はお目出度く、ヒガンバナを紅白で紹介させていただきます。


















先ずは赤、関西では昔、子供がこの花を持ち帰ると親から小言を言われることがありました。これは、お墓の近くに植えられていたことや、球根に毒が含まれていることなどが理由だと思うのですが、長崎の方にとってお墓は大切で身近な存在ですので、こんなことは無かったと思います。
次は白です。私の子供の頃には見なかった花色です。今年、長崎では先ず白花が咲き、次に赤花と黄花が咲きました。エッと思われた方もいらっしゃると思います。黄色があるんです。ただし、黄色い花はショウキズイセンと呼ぶのが正しいそうで、白花は黄色いショウキズイセンと赤いヒガンバナの雑種との説もあります。
黄と赤で白が出来ることも不思議ですが、3つのヒガンバナが異なる様に、海に目を転じても「似ていても異なるもの」があります。私などはホンダワラはホンダワラなんですが、長崎沿岸ではこれが在来のものから南方系のものに代わりつつあるそうです。そこで、長崎県総合水産試験場では、磯焼けした海に海藻を生やすため、南方系のホンダワラの研究にも取り組んでおられます。見た目が少々異なるからといって毛嫌いせず、海を豊かにするためには、この様な研究も非常に重要なことだと考えております。

私どもは水産資源を維持・増殖するための藻場礁や増殖場の仕事のお手伝いもさせていただいております。「最近魚やアワビが減ったな」、とか「海藻が生えなくなったな」などと感じておられる方がいらっしゃいましたら、どうか気軽にお声を掛けて下さい。どの様なことが考えられるのか、どうすれば良いのか、を皆さま方とご一緒に検討させていただきたいと考えております。

今回は、お彼岸に因んでヒガンバナの話をさせていただきました。最後には9月のもう一つのイベント「中秋の名月」に因んで9月27日に撮影した十五夜のお月様を紹介させていただきます。
ウサギが見えましたでしょうか? 。




















平成27年10月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久
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          アサヒカズラ
         ブーゲンビリア

●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.11月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。
11月になりました。10月も初旬は暑い暑いと文句を言っていたのですが、下旬には朝晩が随分と涼しくなり、日中でも上着が必要となりました。寒暖の差が激しい時候です。皆さま、風邪など召されませんようにご注意下さい。

さて、先月は、私ども水産土木建設技術センターが沖縄県の久米島町に開設しました「サンゴ増殖研究所」の見学会を、当地で開催いたしました。ここでは造礁性サンゴの種苗生産を行っておりますが、ご存知のとおりこのサンゴは体内に共生する藻類から栄養を貰っていますので、環境の変化に非常に弱いという特徴があります。そこで、今春に沖縄県座間味村の阿嘉島から、より安定した環境が得られる久米島に施設を移しました。今回開設した施設は沖縄県海洋深層水研究所の敷地内にあり、表層水に加えて深層水の利用も可能なことから、今まで以上の環境管理が出来るものと考えております。
見学会の様子などは次回の水産土木建設技術センター会報に報告される予定ですので、そちらに譲ることといたしまして、ここでは久米島の花などについてご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

















先ずは、長崎でも良く見かけるブーゲンビリア。花の色は同じでも空の色が違いました。花言葉で有名なのは「情熱」でしょうか。右はアサヒカズラです。この花はメキシコが原産とのことですが、環境が合っているのでしょう、久米島でもぐんぐんと蔓を伸ばしていました。蔓性でピンクだからでしょうか、花言葉は「愛の鎖」だそうです。花言葉は二つとも南国というかラテン系というかエネルギッシュな感じです。

私ども長崎支所は普段、藻場礁造成の仕事のお手伝いなどをさせていただいておりますが、九州よりも南方では水産資源を維持・増殖するためのサンゴ礁の造成も必要とされています。私どもセンターにはこちらの方の専門家もおりますので、何かございましたら気軽にお声を掛けて下さい。支所職員が間に入り、皆さまと一緒に対応策を検討させていただきたいと考えております。

今回は、久米島でのお話をさせていただきました。プライベートでは、当地で一番感動したのは海から昇る朝日でした。最後に久米島の朝焼けをご覧下さい。



















平成27年11月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久
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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2015.12月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。
12月になりました。11月下旬から前日との気温差が5℃以上となる日々が続いております。皆さま、風邪など召されませんようにご注意下さい。
さて、先月14日に、水産庁主催による「フロンティア漁場(五島西方沖マウンド礁)完成報告会」が五島市で開催され、私ども支所からも3名が出席いたしました。マウンド礁は平坦な海底に人工の山脈を作ることによって周辺の海を豊かにしようとするものです。その仕組みは、「マウンド礁に当たって上昇する潮流により海底付近の栄養分が海面近くまで移動」→「栄養が豊富になった海面近くで植物プランクトンが増加」→「植物プランクトンを食べる動物プランクトンや小魚が増加」→「小魚を食べる大型魚が増加」と続くのですが、私ども人間はそこで生産されるアジ・サバ・イワシ等を漁獲して食べることになります。つまり、食物連鎖の最上位にある人間がスタートラインになる植物プランクトンの増殖を促すという壮大な取り組みです。
既に、長崎県近海では県が数箇所のマウンド礁を造成しておられますが、今回の五島西方沖については長さ250m、幅120m、高さ30mという巨大なものであることなどから、国の工事として実施されました。私ども長崎支所も施工管理のお手伝いをさせていただいたのですが、国・県・市町のご努力はもとより、地元漁業者だけではなく、住民の方々のご理解とご協力があって初めて完成することができたものと考えます。関係させていただいた者の一人として、改めましてお礼を申し上げます。

今回は、ついつい強い思いが表に出すぎまして、文書ばかりになってしまうところでした。気分転換の意味を込めまして、その時に浜で撮った写真を紹介させて下さい。
報告会の当日は曇り一時雨の天候でしたが、翌日は快晴に恵まれました。到着した時にジェットフォイルに驚いて飛び立ったウミネコも五島を発つときには桟橋で見送ってくれました。



















私ども長崎支所は漁場整備の事前調査から設計・積算、工事中の施工管理補助、そして完成した魚礁の効果調査までを一貫して実施しております。専門家が多数おりますので、魚礁や漁場のことで何かお困りのことがございましたら、気軽にお声掛け下さい。皆さま方と一緒に対策を考えて参ります。

最後の1枚は、日の出時分にミズイカのエギングを楽しんでいた少年たちです。私が声を掛けた時には既に数匹を釣り上げていましたが、ミズイカも小魚を捕食する食物連鎖の上位種です。海が豊かになり、漁業者だけではなく少年達にも大きな恵をもたらしてくれる様、これからも努力を続けてまいりたいと考えております。





























平成27年12月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久
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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2016.1月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、あけましておめでとうございます。
皆さま、輝かしい新年をお迎えになられたこととお喜び申し上げます。センターは1月4日が仕事始めでした。年末に腰を痛めた小職ですが、職員全員の溌剌とした顔を見て、元気を取り戻しているところです。

さて、月に2,3度は写真を撮りに出かける川原海水浴場でお聞きしますと、元旦に初日の出が見られたのは2年ぶりとのこと。本年は良いことが起こりそうです。
そこで、仕事も生活も羽ばたけるように、年の初めに鳥の写真を紹介させていただきます。












先ずは県の鳥、オシドリです。この写真を見てオシドリ夫婦ではないと思われた方、・・・正解です。私もオシドリは夫婦2羽で暮らしているものとばかり思っておりました。北の方では繁殖期の4〜7月に番(ツガイ)で生活している様なのですが、長崎に渡って来た秋から冬には群れで暮らしています。また、オシドリは毎年パートナーを代えるとも言われており、色々調べてみますと噂話は信用できないことが分かります。
次はカモメです。しかし、ここで飛んでいる鳥はセグロカモメ、浮かんでいる鳥はウミネコの様です。「様です」と書きましたのはカモメの仲間の見分け方が難しく、確実に「そうだ」と言う自信が無いからです。カモメは日本中に居ますし、「カモメの水兵さん・・・」と歌で覚えておりましたので、この形の鳥は全てカモメと思っていたのですが、長崎ではなかなか本物に出会いません。よく見るのはウミネコで、これは尾羽の先が黒いので見分けが付きます。次に見かけるのがセグロカモメ。これは尾羽が全て白くて足がピンクです。八代亜紀さんの歌に「海猫」というのがありますが、九州の女性はカモメよりウミネコが似合うのかも知れません。

鳥の話ばかりになってしまいましたので、話題を代えまして本年の目標についてです。
長崎支所は皆さま方のお陰をもちまして、本年度も漁港や漁場に関係する仕事のお手伝いをさせていただいております。また、昨年は今まで取り組んで来なかった仕事にもお声掛けをいただき、その内の幾つかを受託させていただくことが出来ました。改めまして、お声掛け下さいました皆さまにお礼を申し上げます。
弊センターの目的は、「漁港、漁場等の水産土木工事に関する技術的研究並びに施工監理技術者の養成等を行い、漁港、漁場等の整備事業の適正な実施に寄与し、もって水産業の発展に資する」ことです。今後とも、「水産業の発展に資する」ため、従来の業務に拘らず、様々な方面へのチャレンジを続けて参りますので、水産土木業務を中心に何か気がかりなことなどがございましたら、気軽にお声掛け下さいますよう、お願いいたします。

平成28年最初の「支所長だより」を、先ほどの川原海水浴場から見た初日の出で〆させて下さい。平成28年1月1日午前7時半過ぎ、天草諸島にかかった雲の向こうから今年最初の太陽が顔を見せてくれました。






















平成28年1月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久
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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2016.2月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。
2月になりました。長崎では2月は最も寒い月で、海水温も一番低くなると記憶しています。その一方で、今年は暖冬になっており、年末から年明けのワカメ養殖などは不調だったと聞いております。その後、海水温の低下と共に養殖されている海藻の生育が回復しているとのことですが、多くの第一次産業はその成否を天候に支配されます。これからの天気が気になるところです。

さて、暖冬と思って安心していましたら、1月24日から25日にかけて、経験したことが無いような大雪に見舞われました。全国ニュースでも流れましたが、長崎の積雪17cmは観測史上初めてとのことです。このため、長崎市内の公共交通機関は全面ストップ。私も職場に行くことが出来ませんでした。こんな時にはジタバタしても始まりませんので、「お天道様には勝てない」と何時もの言葉を唱えつつ、家で雪が降り止むのをジッと待っておりました。
そこで、1枚目は1月24日に撮った自宅の前の写真です。この向こうには五郎岳や寺岳といった長崎半島の山々が見えるはずなのですが、雪に隠れています。そして、2枚目はその6日後、30日に近くの公園で撮った白梅です。この間に雨が降ったこともあり、雪は完全に消えていました。三分咲きというところでしょうか、蕾も膨らみ、春がもうそこまで来ていることを感じさせてくれました。寒くなったり暖かくなったり、この冬はめまぐるしく天気が変わります。






















昨年から今年にかけて非常に規模が大きいエルニーニョ現象が発生しています。このため、日本だけではなく多くの国々が異常な天候に見舞われています。これまでにも、この「たより」に夏の台風の大型化や冬の温暖化について書かせていただきました。この大雪は予想の外ではありましたが、長崎もほぼエルニーニョ現象で予想されていたように気候が移り変わっています。

冒頭にも同じようなことを書きましたが、水産業は気候変動の影響を大きく受けます。時には海上に発生した竜巻などにより命を失われる方も出る位です。それでも、漁業者は家族や地域を守るため、そして消費者の皆さまに優良な食品をお届けするため、海に出ておられます。長崎支所の本分は、漁港や漁場に関係する仕事のお手伝いをさせていただくことにより、水産業界で働く方々の安全と安心を守り、水産業の発展にお役に立つことだと考えております。気候変動が大きくなればなるほど、私どもの仕事は重要性を増すと考えており、今までの知識と経験に満足していては、本分を果たすことが難しくなる時代が来るものと予想しております。
今後とも、水産関係者のお役に立ち、水産業の発展に資するため、職員一同研鑽を重ねてまいりますので、何かお気づきになられたことが御座いましたら、遠慮なくお声掛け下さいますよう、お願いいたします。

今回の〆は、1月22日、横浜からの出張の帰りに飛行機の中から見た富士山の写真です。今年も皆さま方に幸せが訪れますように、手を合わせてお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



平成28年2月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久
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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2016.3月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。
3月になりました。今月の5日が啓蟄ですから、そろそろ動物達も動きを始める時候になります。海に目を転じましても、マダイを始め多くの魚達が岸に寄って来て、産卵を始めます。とは申しましても、2月末には小雪が舞う天気でしたので、まだまだ寒さ対策も疎かにできないようです。また、長崎ではインフルエンザが流行しておりますので、体調管理にも万全を期さなければと考えているところです。

今月ご紹介する写真の1枚目は長崎市にある虎馬園(こうまえん)の梅林です。この梅林はJR長崎本線の肥前古賀駅の近くにあり、植えられているのは200種類の古代梅だそうです。満開のものあり、蕾のものありですが、例年とは異なる気象の中でも、植物は春の到来を感じてくれていました。
2枚目は私が休日によく行く、川原大池のオシドリです。昨年12月頃に飛んで来てくれた時には、雄はすでに繁殖期用の美しい羽を持っていました。求愛行動は冬に行われるとのことですので、長崎には連れ合いを探しに来ているのかも知れません。このオシドリたちも3月末には北に帰ります。鳥の世界にも春が訪れています。




















暑い、寒いと騒いではいますが、季節は移り変わっています。特に近年は地球温暖化等の影響により、気候変動の幅が大きくなっており、夏の台風や冬の低気圧も大型化しているようです。私どもは、現状で直ちに気候を変える事は出来ませんが、気候の変化から人の暮らしを守ることは可能だと考えています。

長崎支所では職員一同、気候が多少変化しても、水産業界で働く方々の安全と安心を守り、水産業の発展にお役に立てるように努めることが必要と考えております。
「海の様子が何時もと違っているんじゃないだろうか?」とか、「台風に備えて漁港や海岸施設の補修が必要じゃないんだろうか?」など、海の環境や水産土木関係についてお気づきの点がございましたら、遠慮なくお声掛け下さい。皆さま方と一緒に、対応を検討させていただきたいと考えております。

今回は、産卵・子育てのために北に帰る準備をしているオシドリで〆させていただきます。一所懸命、長い距離を飛ぶ練習をしているように感じています。良い準備をして旅立ち、次の冬には沢山の子供を連れて戻って来てください。





























平成28年3月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久


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