<藻場の種類>
比較的大型の海藻がまとまって生育している群落のことを「藻場(sea-weed bed)」と言います。藻場はその構成種により呼び方が異なり、西日本沿岸域では大きく分類して次の4つの藻場がみられます。
1.アマモ場 ・・・ 種子植物のアマモやコアマモが群生する藻場のことであり、海底が砂泥になっている場所にみられる。
2.ガラモ場 ・・・ ホンダワラ類のノコギリモク、ヤツマタモクなどが群生する藻場のことであり、転石や礫の場所にみられる。
3.アラメ場 ・・・ コンブ類のアラメ、カジメ、クロメなどが群生する藻場のことであり、岩盤や転石の場所にみられる。
4.ガラモ場とアラメ場の混合藻場 ・・・ ホンダワラ類とコンブ類が混成する藻場のことである。
(補足事項:地域によってはアオサ場、テングサ場などがみられる)
また、藻場の調査はスキューバ潜水による目視観察が基本となります。海藻の繁茂状況を表す最も一般的な方法が植生被度区分(海底面をどれだけ覆っているかを表す区分)を用いる方法です。被度区分は次のとおりです。「担当:漁場開発部(桑本)」
・濃生 ・・・ 海底面がほとんどみえない。
・密生 ・・・ 海底面より植生の方が多い。
・疎生 ・・・ 植生よりも海底面の方が多い。
・点生 ・・・ 植生はごくまばらである。
*** 藻場の典型的な水中景観 ***