図-2 海洋版GISビュアーの起動画面
図-1 システム構成

3.どんなことに役立つのか?
 「FIDECモデル」の活用は、魚礁が計画されてから利用される間の様々なシーンを想定していますので、行政、試験研究から現場サイドに携わる方々の日常業務の効率化、高度化、精度向上に、大きく貢献できることでしょう。
 ◎魚礁データベースによる効率的な情報管理が実現します!
 ◎魚礁設置計画などの際の図面作成が簡単にできます!
 ◎魚礁の設置確認作業などに威力を発揮します!
 ◎研修会などでの状況説明にも重宝します!
 ◎魚礁情報の統合化が容易です!
 ◎その他にも有効活用できます!
 (例えば、共同漁業権の管理、サイドスキャンソナーによる海洋構造物の位置特定作業、状況把握、データベース構築、操業モニタリングと魚礁
  蝟集効果の診断、藻場管理システムとしての活用等々・・・)

 
 ※FIDECモデルの対応OSはWindows2000以降ですが、Macintoshでも作動可能なことが確認されました。「参考技術レポート(FIDEC_NB_JK-2008.1.15)」(PDFファイル)を参照下さい!


●魚礁情報管理システム「FIDECモデル」の提供について「漁場開発部:桑本」 *** 特許出願中 ***

 当センター会報No.77(2006年11月30日発行)で紹介した魚礁情報管理システム「FIDECモデル」の製品化が完了し、平成19年3月より提供開始致しました。(※詳細情報は概要説明資料(PDFファイル)を参照下さい!)早速、長崎県、島根県でご導入頂いております。本システムは、長年の実務経験に基づき厳選した魚礁情報管理機能を、皆様にも平易にご利用頂くために新たに開発した待望の実用ツールです。製品名からは魚礁に特化したシステムであることが判るかとは思いますが、その応用範囲は無限であるといっても過言ではありません。次のステップとして、何ができるかではなく、何に使うか様々な活用シーンを具体的にイメージしながら、さらなる機能強化を図っていきたいと思っています。

1.「FIDECモデル」の開発理念
 「FIDECモデル」は、魚礁設置後の情報管理(データベース)、設置計画段階の各種図面作成、現場ナビゲーションまでの幅広い用途に対応できる国内初の画期的なシステムです。本システムの基本構想と全体設計は、漁場分野で長年の技術ストックを有する当センターが、システムの中核をなす閲覧用ソフトウェアーの開発は、海洋版GISソフトMarine Explorerで実績のある(株)環境シミュレーション研究所が担当し、双方の技術連携により本システムは完成しました。「実用性と精度へのこだわり」という開発コンセプトのもと、今後皆様に「ビジュアル性と使い易さの面において国内で最も優れたシステム」として広く認知されるべく、より一層の機能強化、精度向上および技術普及に努め、漁港漁場整備事業等のさらなる発展に寄与できるものと思っています。

2.システムの構成と特徴
 「FIDECモデル」は、ソフト・ハードを一体化した魚礁情報管理システムです。手元に届いてから直ぐに使用できるよう万全の状態で提供致します。その構成は次のとおりです。
 ◎ソウトウェアー;海洋版GISビュアー(FIDECモデル専用版)、詳細海底地形図、陸域数値地図
 ◎ハードウェアー;ノート型パソコン、携帯型GPS装置、その他の付属品